Be動詞の「be」の過去分詞「been」の発音は「ビーン」じゃない!?

 英語のカタカナ発音の話からは若干外れますが、 英語には日本語では発音できない/存在しない音がいくつか存在します。

 そのため英語をカタカナで表記すると、基本は本来の英語の発音からすると「間違った」とされる発音でカタカナ表記されることが多くあります。

 しかし中には(個人的な感想かもしれませんが)「それほど間違ってない/ほぼ正しいんじゃないの?」と言うカタカナ表記も多数あります。例えば「east(東)」→「イースト」や「beans(豆)」→「ビーンズ」などがそうです。

「been」の発音は「ビーン」じゃない!?

 そんな中、私にとってある意味衝撃的な事実が判明しました。

 それはBe動詞の「be」の過去分詞「been」の発音は「ビーン」ではないかった!と言う事実です。
 今回は趣向変えて、ややエッセイチックに書いてみようと思います。

それは 図書室での出来事だった

 その時は私はアメリカのコロラドの現地の高校に通っていました。最初はカラキシだった英語も、そこそこ話せるようになったなっていた頃です。ある日図書室でインド人の女の子が「been」 と言ったときの「ビーン」の発音がおかしいと現地の男子2人が笑い出したのです。

 彼らが言うには電「been」発音は「ビーン」ではなく「ビン」だと言うのです。

アメリカ人は意外とを基礎英語を知らない

 話はややそれますが、アメリカ人は当然英語が母国語ですが、母国語であるが故、私たち日本人が学科として学んだように英語を学んでいないため、たまに日本人にとっては常識的な英語の知識を知らない場合があります。

 例えば「it's」と「its」の違い。 私はこれを中学で学びましたが、アメリカの高校の国語の授業(要するに英語の授)でこのことが紹介されると、クラスの何人かが「え〜マジぃ?」と驚いて先生の言うことを疑っていました。この2つを取り違えて文章に使ってしまう間違いは、大人になってもやる人がそこそこいます。

 そんな背景がある中、話は図書室に戻ります。

 そのアメリカ人2人はインド人の女の子が「been」を「ビーン」と発音したのがおかしいと言っているのです。

 インド人とは言え、彼女の母国語はインド訛りではありますが英語です。 要するに英語のネイティブ・スピーカです。そして私は「been」の発音は日本の中学3年間の授業で「ビーン」と叩き込まれ、それに確信をしていたので「え?『ビーン』でいいんじゃん!?」と彼ら2人に言いました。

 しかし2人はひきません。私もこれは中学の3年間できちんと習ったことと自負していたので、「だって『ビン』だったら『bin』じゃん?『been』なんで『ビーン』と伸ばさないとおかしいじゃん?スペルを見ても伸ばさないとおかしいじゃん?」と言いました。彼女も同じように「そうよ!スペルを見てみなさい!」と言いました。

 実は私はアメリカ人が「been」を「ビン」と発音する事自体は知っていました。しかしそれはある意味わざとタフぶって話す感じで使用しているのだと思っていました。ちょっと例えは違いますが「going」を「goin'」と発音するような感じで、ある意味アメリカの強いナマリのような、口語のような発音だと思っていました。

 彼らは「しょうがないなぁ」と図書室の本棚から辞書を持ってきました。 その辞書はどこの辞書だったかは覚えていませんがケンブリッジだったかどこかの、とにかく分厚く、いかにもきちんとした辞書と言う感じの見た目でした。

 そして彼らはその辞書を開き「been」と言う単語の発音を私たちに見せました。
 「ほらみろよ。『been』の発音は 『ビン』って書いてあるじゃないか。」
 私は目を疑いました。本当にその由緒正しく見える辞書に「been」の発音は「ビン」と書いてあったのです。

 その辞書はそれだけ厚みがあるだけあって、かなり詳しく書かれていました。「been」の発音は他にもいくつかあると言うことでその全てが書かれていました。そしていくつもの発音が書かれている1番最後の方に「ビーン」とも書かれていました。

 彼らは驚いたように「へ〜、『ビーン』とも発音するんだ?知らなかった。でも『ビーン』っておかしいよね。そんなの言ってるやつ聞いたことないし。」と言いました。 驚いたのはこっちでした。中学の3年間とアメリカに来てからの数年、私はずっと「been」は「ビーン」と信じていたのに、本場のアメリカではそれはある意味間違いの発音と捉えられていると言う真実を初めて知ったからです。

スペルと発音は違う

 アメリカ人がよく英語を習っている外国人に対して言う事は「英語ってクレイジーだよね?スペルと発音に全くの規則性がないから、どうやってこんなへんてこな言語を覚えるのかわからないよ。」 といった内容のことです。

 確かに英語には「どうやったらこのスペルでこの発音になるの?」と言う単語が多々存在します。 BAR LAYLA 2便のような単純なしかし「been」のような単純な、しかも「be」の時は「ビー」と発音し、それを伸ばしたようなスペルになっているのにまさかそれが「ビン」と変化するとは… 改めてきちんとした発音はネイティブが発音している通りに覚える、という必要性を実感しました。

 この「been」の発音は「ビーン」という間違いは、すぐに私の「日本で教わった間違った英語リスト」に殿堂入りしました。

さいごに

 この記事を書くにあたって念のため再度ネットで検索してみました。 日本語のサイト英語のサイトの両方で調べてみましたが、やはりどちらも「been」の発音は「bin(ビン)」と出ていますね。


 それにしても 私の通っていた日本の中学は英語教育にそれなりに力を入れていたはずなのに…
 皆さんは「been」の発音をどのように習いましたか?

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