クリスマスに聴くべき BEST クリスマスソングス&アルバムス
「クリスマスに聴くべき」と言うか、 私としては「これを聴かなければクリスマスは来ない」、と言う、毎年必ず何回も聴く名曲中の名曲または名アルバム中の名アルバムをご紹介しよう。
クリスマスベストアルバム
Do They Know It's Christmas Band Aid
ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス? バンド・エイド
のっけから入手困難なものを選んでしまって申し訳ないが、やはりクリスマスアルバムを語るのならば、まずはこれでしょう!
Band Aid(バンド・エイド)のDo They Know It's Christmas(ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?)。
のちのAid(エイド:救済)系(チャリティーコンサート)の走りとなったこのアルバム。これが元祖!「 すべてはここから始まった」、いわゆる最近流行りの「THE ORIGIN」と言うやつです。
これに触発され。後にあのLive AidやFarm Aid、日本でもJapan Aidなどが登場した。
最近、再脚光を浴びているQueen(クイーン)のフレディ・マーキュリー。Live Aidでのクイーンのライブは伝説のライブとも言われているので、最近の方でもLIVE AIDはご存知の方も多いのではないだろうか?
このアルバムの製作者、そしてこの歌を作り、Live AidまでやってしまったのがBand Aid の発起人のボブ・ゲルドフ。
アフリカの飢餓をどうにかしようと、当初のそうそうたるアーティストを集め、チャリティー・アルバムを作ってしまった。日本でいえば、50人の坂本龍一がノーギャラで集まったようなもの(?)。
一応LIVE AIDのものはこちら。結構すごい値段になってますな…
そして「LIVE AID」と検索しても、やはりなぜかQueenだけは出てくる…
当時、日本でもアメリカとイギリスを同時ライブ中継でつなぐを言う、ある意味オリンピック以上の前代未聞の試みをして放送された。南こうせつがアーティストが登場するたびに大興奮していたのが印象的でした。
個人的には当時のプロジェクト・バンド「The Power Station」(ザ・パワー・ステーション)のライブ映像が見れたのが貴重で、 最高に興奮しました。(ボーカルがなぜかロバートパーマーではなく別の代役が出ていたのがちょっと残念でしたが)
当時としては考えられない、ワム、フィル・コリンズ、デュラン・デュラン、U2、スティング、カルチャークラブなど、誰でも聞いたことのある超売れっ子のトップアーティストたちが1度に、しかもノーギャラで集うという、前例のない、まさにクリスマスの奇跡と呼ぶにふさわしい出来事だった。
そしてアメリカがこれに触発・対抗(?)して作ったのが、「We Are the World: USA for Africa」。
日本ではなぜかこちらの方が流行ってしまって、本家本元のバンドエイドは知らない人が意外と多かったりもするが、やはりわかっている人はわかっている。
「We Are the World: USA for Africa」は才能あるアーティスト達が作ったハズなのに、私は全然面白くない駄作だと思ってしまった。
当時、日本でも U.S.A. for Africaは「イギリスの真似で、二番煎じで作ってみたが、イギリスとの圧倒的な実力の差を感じさせられてしまった」と音楽業界では結構冷ややかな目で見られていた。
「Band Aidに比べると、才能のなさが際立つ」とまで言われたほど、この「Do They Know It's Christmas」は名作なのです。
ほんと、このメロディーのよさ、最後のコーラスの盛り上がりには感動します。
「知らな〜い」 と言う人でも、最後のコーラスを聞くと「あーこれね」となるクリスマスの定番ソングです。
しかもこの記事を書いていて初めて知ったのだが、さらに「Band Aid 2010」や
「バンド・エイド2」、「Band Aid 30(2014) 」 などと言うものまでも存在していた。
正直こんなに出されてしまうと、もうどうでもよくなってしまう…
まぁそれだけに、このオリジナルのバンドエイドはすごかったと言うことだろう。この曲の名作度やレガシーがいまだに引き継がれていると言う事は、なんとも嬉しいことだ。
当時のメイキング・ビデオもあるので、興味のある方はそちらも見てみては?
私としては当時が1番イギリスの音楽界も、アーティストやアイドルたちも輝いていた時期だと思う。
このビデオ、もう当時何回見たことか…
当時は今ほど映像に溢れていた世の中ではなかったので、この頃の、特に外国人アーティストはまさに雲の上の存在的な感じだった。
そんな彼らの普段の姿が見られたり、演奏や録音風景が見られるのは当時の私にとっては貴重と言う単純な言葉では片付けられない程のことだった。
言葉通りビデオテープがすり減るまで何度も見ました。
これもすごい値段になっている〜。しかも英語圏内のモノなので当然字幕なし!そしてリージョンコードも日本とは違うハズなので、リージョンフリーで見れる環境出ない方は要注意です!
イギリスでは、この アルバム発表の20年後の2004年に、これのリメークを若きアーティスト達が作成しているが、やはり本家を超えることは出来ないですな。
2004年版も、その当時のトップアーティストたち集結しているのだが、やはりリメイク色の強さと、本家の大御所たちと比べてしまうので、もう「子供たちが作ってる」感じに見えてしまって、私はなんともムズがゆい気分だったが、最近の若者にはこちらの方が好きなアーティストなどもいて興味が湧くのかもしれない。
2004年版で個人的に1つだけ興味が湧いたのがU2のボーノがオリジナルに続きこちらにも参加し、オリジナルで担当した部分をこちらでも歌ってていること。
私はこの政策ドキュメンタリーを見たのだが、そこでボーノがある苦悩を語っている。それはオリジナルで彼が担当した部分の歌詞。「Tonight, thank God it's them instead of you.」(今夜、それがあなたではなく彼らだったと言うことに神に感謝しよう。)というものだ。
この歌詞が「アフリカではクリスマスなどには祝うことなんて出来ないほどのひどい状態」という内容の歌詞が続いた後に歌われる。 要するに「そのひどい状態にいるのが自分じゃなくて彼らで良かったね」とも取れる、ちょっと自分勝手というか、若干アフリカの人たちを見放したようにも取れるからだ。
ボーノは、そんなこの歌詞を2004年にも歌うべきなのか?と悩んでいたのだ。
言葉と言うのは人によって捉え方は様々。 そして事態によっても何が適切で何が不適切かと言うのも変わってくる。この歌詞は発売当初はそれほど問題視されていなかったが、私は知らなかったがやはり時代の変化とともに「あの歌詞の部分だけはおかしいんじゃないか?「」と言う風潮が高まっていたようだ。
実は私も、毎年のように自分でこの歌を歌う時、年々その歌詞の部分が気になるようになって来ていた。
まぁしかし時代背景と言うのもあるし、そもそもアフリカ救済のためにこれだけの大掛かりなことやってしまうボブちゃんに当然悪意はなかった、と言うのは誰もが理解していることだろう。
さて冒頭に申し訳ないと言ったのは、このアルバム、Amazonでは12インチシングルのレコード盤しか見つけることができなかった。
発売から40年近く経っているので当然と言えば当然。
ただこの曲自体はいろいろなコンピレーションがCDに収録されているので、そちらを求めても良いだろう。
それでもこのアルバム自体を紹介したのは、やはりこの当時のアルバムジャケットの雰囲気で紹介しないと、ほんとうにこのアルバムを紹介したことにならないと思ったからだ。
そして「アルバム紹介」としてこちらを紹介しているが、こんなこと言っては変かもしれないが、もしもこのシングルではなくアルバムを入手できることがあったとしても、そのアルバム自体に どれだけの価値を見出せるかは不明だ。
と言うのも、このアルバムの他の曲は特にクリスマスとは関係のない、このバンド・エイドに参加したアーティストたちのヒット曲が収録されているだけだからだ。
私は当時このシングルもアルバムも持っていた。そして私はそのクリスマスとは関係ないその他に収録されていた曲も気に入ってはいた。
しかしクリスマスソングを求めて、きっと高額になっていると思われる中古を手に入れても多分がっかりするだけだろうと思い、一応注意をしておく。
ちなみにBand Aidという名前は「バンソウコウ」の「バンドエイド」に、Band(音楽のバンド)Aid(助ける)で掛けている。英語で考えれば、普通に考えてもこういう名前になってしまうのだが、それをワザとそのまま使う。こんなお茶目なところもいいネ。
(Amazonで「バンドエイド」と検索すると当然のように「バンソウコウ」が出てきます)
さてお勧めのクリスマスアルバムとして何枚かのアルバムを紹介するつもりだったのだが、バンドエイドに熱が入りすぎたせいか、やや長くなってしまったので、他のアルバムはまた別の記事で紹介したいと思う。
メリークリスマス!
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