本場のクリスマスを感じられるオススメ海外ドラマ2

ドラマ「大草原の小さな家」クリスマス・エピソード・リスト

Little House on the Prairie

 日本でもNHKで放送され大人気になった「大草原の小さな家」 。
 1974年から1982年までに、なんとこれも全9シーズンにわたって放送されました。

 ある程度の年齢以上の方たちは「大草原の小さな家」で育った、と言っても過言ではないのではないでしょうか?
 近年4KでレストアされBSでも放送されたので、最近の方たちもご存知の方も多いかと思います。

 アメリカの西部開拓時代の厳しい自然を背景に、慎ましくも力強く生きていく両親と3人の姉妹の家族の物語です。

 開拓時代の自然しかない荒野。現代から見れば、物も乏しく、文明もそれほど発達していない、とても貧しく質素な生活。でもそんな限られた環境の中で、人間の本質や人間を幸せにするものは何かが描かれています。

 簡単な言葉で言ってしまえば「昔の素朴な感じ」。そんな簡素な物語の風景は、見ている者をほのぼのとした雰囲気に包み、魅了します。

 そんな古き良き、質素で素朴な時代だからこそ、クリスマスと言うものを何よりも楽しみにしている。逆にそれ以外に娯楽がない時代のアメリカの伝統的なクリスマス風景を感じたいと思い、「大草原の小さな家」のクリスマス・エピソードを探し見てみました。

*1つ目に紹介する「プラム・クリークのクリスマス」にはややネタバレ的な記述があると思われる方もいるかもしれません。 クラシックな話のネタなので、それほど大きなネタバレではないですが。

Season 1 | Episode 15

Christmas At Plum Creek

プラム・クリークのクリスマス
画像引用元:Walnut Grove より
画像引用元:Walnut Grove より
画像引用元:Walnut Grove より

プラム・クリークに来てから初めてのクリスマス。インガルス家では、お互いに内緒で特別なプレゼントを贈りたいと考えるが、家族のみんなにはそんなお金がありません。 お互いに最高のプレゼントを送るため各自がとった行動は…

オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」をモチーフにした話で、このドラマがクラシックなので、最初私はこれがオリジナルなのかと一瞬思ってしまいました。

本当に何もないような情景の中、真っ白な雪と白い建物の壁を背景にポツンと見えるクリスマス飾りの緑と赤が印象的です。
街で唯一の*雑貨店には、現代で考えれば質素なものばかりが置かれていて、品数も少ないです。しかし、現代の私が見ても、なぜか心がワクワクする情景です。そして、そんな商品を見つめながら「こんなものが手に入ったら」と憧れる姿や、キラキラとした目で見入る末っ子キャリーの姿に心が温まります。

何度見ても見入ってしまい、その勢いで最後まで通して見てしまいます。本当に心温まる最高のクリスマスエピソード。「大草原の小さな家」の中での1推しです。

*他にも近隣に雑貨店はあるようですが、当時のアメリカの街づくりからして、それはきっと少し離れたところにあるハズです。

Season 8 | Episode 11

A Christmas They Never Forgot

クリスマスの思い出
画像引用元:Laura's Little Houses より
画像引用元:Laura's Little Houses より

クリスマス・イブ。へスター・スーがインガルス家にやって来た。そこにはサプライズで娘のメアリーがアダムとが一緒にやって来ていたのだった。
久しぶりの再会に湧くインガルス一家。
しかし吹雪がひどくなり、みんなで家の中で夜を明かすことになる。
そこで各自はそれぞれのクリスマスの思い出を語り出す。

多分このエピソードの見所は、この各自が自分たちのクリスマスの思い出を語るシーンでしょう。各自が語るので、ある意味オムニバスのように、いろいろなクリスマス風景とエピソードがてんこ盛りです。

現代では時間を持て余し、お互いに思い出話をして楽しむ、ということはほぼ無くなったような気がします。そんな我々が忘れ、失ってしまった贅沢な時間の使い方や、人間の大切さが描かれていて心温まります。

下記にも書きますが1話 (パイロット版?)でクリスマスにエドワーズさんがやって来るシーンも登場します。

Season 3 | Episode 11

Blizzard

雪あらし
画像引用元:IMDb より
画像引用元:Christmas TV History より

クリスマスイブ。学校ではローラたちが家族に贈るプレゼントを作っていた。大雪警報が出ている中、雪が降り出したので先生は子どもたちを早めに帰宅させることにする。
翌日のクリスマスパーティーの準備をしていたキャロラインたちは、雪が激しくなったため学校に行くが、そこに子どもたちがいないことを知りパニックに。チャールズたちは激しい吹雪の中、必死でローラたちを捜索する。

と、一応舞台はクリスマスイブなのですが、あまりクリスマスっぽい場面は登場しません。クリスマス的な絵柄を求めているのならば パーティーの準備のシーンと最後シーンくらいでしょう。

そして大吹雪の中に迷子になる子供達や、さらなる悲劇などもあり決して明るいお話ではありません。

一応舞台はクリスマスイブだし、猛吹雪もあるのでそれらしい雰囲気は味わえますが。

Season 1 | Episode 1(パイロット版)

Little House on the Prairie

旅立ち
画像引用元:Laura's Little Houses より
画像引用元:IMDb より
画像引用元:IMDb より

 ここではエピソードの内容ではなくエピソード番号について書きます。シーズン1は合っているのですが、エピソード1というのはある意味間違っています。

 と言うのはこの日本語タイトルの「旅立ち」と言うエピソードはテレビシリーズ放送前に作られたパイロット版のタイトルだからです。(原題のエピソードタイトルは 「Little House on the Prairie」とドラマの本タイトルと同じ)

 しかしNHKではこの「旅立ち」を第1話として紹介・放送しているのです。アメリカでもこのパイロット版を第1話として紹介しているウェブページはいくつかあります。

 そしてそしてちょっと問題と思われるのが、右側で紹介しているDVDセットでは、シーズン1のエピソードを全て収録しているはずなのにこの「旅立ち」はパイロット版のせいか収録されていません。

 よってここで紹介する「旅立ち」の中のクリスマスシーンを見たい場合は、右側の下2つの「旅立ち」が収録されているものを求める必要があります。

 実際のクリスマスシーンは全編の中で10分程度。
 ただこの10分が上記のシーズン8にも収録されているの考えると、その10分のためにわざわざこのDVDをゲットするか否かは悩ましい判断になるかもしれません。

 10分とは言え、野生の七面鳥を捕まえてローストターキーにするシーンや、エドワードさんの訪問に目を輝かせて大喜びする子供たち、エドワードさんをあまりよく思っていなかったキャロラインが彼の優しさを理解するシーンなど、10分とは思えないほどの心温まるお話ではあります。

 たったの10分ですが、個人的には「プラム・クリークのクリスマス」の次にお勧めするクリスマスエピソードです。

↑『パイロット版 “旅立ち" が待望の低価格化!』商品の説明より

↑『幻のパイロット版が初パッケージ化!』商品の説明より

大草原の小さな家の本と関連記事

 当然ながら大草原の小さな家には原作本があり、そちらもシリーズ化されています。作家Laura Ingalls Wilderローラ・インガルス・ワイルダーによる半自叙伝的な同名の小説シリーズです。

 原作の中でも今回ここで紹介した「プラム・クリークのクリスマス」 などをはじめ、いくつかのクリスマスの話が書かれていますが、クリスマスを味わうのならば中でも私のオススメは「長い冬」です。 このことについては下記の記事で詳しく書いています。

クリスマスに読みたくなるオススメの本

文庫本や絵本、マンガや洋書まで、個人的に上お気に入りのクリスマスを感じられる本を紹介していきたいと思います。 長い冬―ローラ物語〈1〉 ローラ・インガルス・ワイル…

 他にも原作本はざっと見ただけでもこれだけあります。

 こちらは写真とともに大草原の小さな家の時代を感じようと言う本です。

 ややお高いですが、時代背景の解説なども丁寧に解説されていて、 まさに大草原の小さな家の時代が再現されているかのような気分になれる良書です。

 他にもDVD付きの書籍などもあります。最初の数点のみのリンクを載せますが、なんとシリーズ70以上ある模様…バインダーで整理する例のアレのようですね。

 いずれにしても、100年以上も前に書かれた作品なのに未だ人気は衰えないと言う感じは、ほんとうに名作なんですね。

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