「恋のクリスマス大作戦」(Surviving Christmas)クリスマス雰囲気を味わえるクリスマス映画2
恋のクリスマス大作戦
Surviving Christmas
日本語タイトルから、ややチープなクリスマス恋愛ものかと思いましたが、かなり良く出来たコメディーで、ここ数年のクリスマスでは毎年見る私の超お気に入り映画になりました。
あらすじ
主人公のドリュー(ベン・アフレック)は仕事一筋の高級取り。クリスマスに家族と過ごそうとしない彼に、恋人のミッシーは「家族を大事にしない」と、クリスマス直前に彼の元から去っていく。
何とかクリスマスを1人で過ごさないように奮闘する(Surviveする)ドリューの話。
ドリューは、自分が子供の頃に過ごした家を訪れ、そこに現在住んでいるヴァルコ家に、自分の家族のフリをしてクリスマスを一緒に過ごしてもらうよう大金を払う。
その上、全然関係のない役者をおじいちゃん役としてまで連れて来たりと、ヴァルコ家は振り回される。
そんな中、事情を知らないヴァルコ家の娘、アリシア(クリステーィナ・アップルゲイト)が大学から家族の元へ帰って来る。
最初は、この異常な状態に反発していたアリシアは、次第にドリューとの仲を縮めていくが…
イヤイヤながらもお金のために家族のフリをする家族メンバー。そんなことを全く気にせず大はしゃぎで息子になりきるドリュー。そこらへんのやり取りが非常に面白く、何度見ても笑ってしまいます。
後半に向けての「ウソを演じ通す」系の物語にお決まりの「行き違い」シーンも最高の出来です。
主人公のベン・アフレック 肩書は俳優、脚本家、映画監督となっていますが、 コメディアン出身ではないかと思うほど、笑いを取る演技が素晴らしいです。
クリスティーナ・アップルゲイトは、10年間続いた大人気のドラマ「Married with Children」やドラマ「Jesse」などでメイン・キャラクターを演じていた人気女優でした。
大人気ドラマ「フレンズ」でも、ゲスト・スターとしてレイチェルのシスター役で2度ほど登場していますね。
日本でも一時期やたらと彼女の名前が登場していました。しかし私は「Married with Children」や「Jesse」を
見ていましたが、彼女の名前と顔が初めて一致したのがこの映画でした。
最初のうちはそんなに大騒ぎするほどの美人か?と思いましたが、話が進むにつれ完璧に彼女に恋に落ちてしまいました。よくできた映画ではそういうことがよくあります。
母親役を演じるのは、個性派俳優のキャサリン・オハラ。彼女もまた別のクリスマス映画、「ホーム・アローン」での母親役としてもお馴染みですね。
父親役のジェームズ・ガンドルフィーニは「地」で演技してると思えるほどの演技力がまた素晴らしいです。
弟役も地味ながら、個性的な顔もあってピッタリの役柄をこなしています。
この映画、日本でもアメリカでも内容の良さほどに知名度がないのは(日本は劇場未公開)、この映画がクリスマス映画にもかかわらず10月に公開されたため、興行成績が不振のままに終わってしまったからのようです。
そのため2004年の映画ワースト10として、アメリカの名だたるエンタメ情報誌に載せられてしまった程です。
個人的には日本語タイトル「恋のクリスマス大作戦」も、私がチープな恋愛モノと思ったように、良くない訳だった気がします。原題の「Surviving Christmas」は、まさに「クリスマスをサバイバルする=なんとか乗り切る」と、的確にこの映画の内容を表しているのに…
意外かもしれませんが、アメリカ人は季節感をかなり大切にします。特にクリスマスに関してはさらに。
そんな公開時期による犠牲となってしまったこの映画。しかし、そんなことはこの映画の本質とはまったく関係ありません。
中身はクリスマス・ムードたっぷりの、笑えて、心温まるラブコメディー。最高におすすめできるクリスマス映画です!
キャスト:
Drew Latham | ドリュー・レーサム | : | Ben Affleck |
Alicia Valco | アリシア・ヴァルコ | : | Christina Applegate |
Tom Valco | トム・ヴァルコ | : | James Gandolfini |
Christine Valco | クリスティーン・ヴァルコ | : | Catherine O'Hara |
Brian Valco | ブライアン・ヴァルコ | : | Josh Zuckerman |
監督:マイク・ミッチェル
配給:ドリームワークス
公開:2004年10月22日(米)
上映時間 91分