「大逆転」 クリスマス雰囲気を味わえるクリスマス映画1
大逆転
Trading Places
映像的にはそこまでクリスマスムード満載と言う感じではありませんが、クリスマスから新年にかけての物語で、クリスマス・シーンも多く、サンタ・スーツなども登場します。話が非常によく出来ていて、アメリカ・ エンターテイメント映画の傑作と言えるでしょう。ラストも痛快な気分になれるホリデー・コメディです。
あらすじ
大金持ちの老紳士デューク兄弟が人格形成に重要なのは血統か環境かでモメる。
2人はハーバード出身の超エリート、ウィンソープとホームレスのバレンタインの立場を入れ替えてどちらが正しいかを賭けることにした。
すべてを奪われたウィンソープはどんどんと転落して行き、全てを与えられたバレンタインは順調にエリート街道を進んで行く。賭けの結果は見えたかに思えたその時、物語は意外な方向へと展開していく。
アメリカの超人気コメディー番組、「サタデー・ナイト・ライブ」出身のDan Aykroyd(ダン・アクロイド)とEddie Murphy(エディ・マーフィ)のコンビによる映画。これが面白くないワケがない。
ダン・アクロイドは安定した演技力と面白さを見せつけてくれる。
そして1番ノリにノっていた頃のエディー・マーフィーがめちゃくちゃ面白く、スターぶりを発揮してくれている。 彼はその翌年に公開された「ビバリーヒルズ・コップ」で人気を不動のものとする。
脇を固める俳優陣もまた素晴らしい。
品のいい老紳士ながらも、どこか鼻持ちならないデューク兄弟が貫禄のある演技をしてくれる。
ちなみにこの2人は、後のエディ・マーフィーの映画「Coming to America(星の王子 ニューヨークへ行く)(ひどい日本語タイトル)」でも同じ役(?)で出演していて、「大逆転」を見た人だけが分かるジョークとなっている。
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そしてデューク兄弟に仕える執事のコールマン(デンホルム・エリオット)が大人しめなキャラを演じながらも、なんとも良い味を出している。
そしてウィンソープをハメるために雇われた、売春婦のオフィーリア(ジェイミー・リー・カーティス)。この2人が物語後半で変わっていくところも。この物語の大きな面白さの1つ。
またちょい役で ブルース・ロックの超大御所、Bo Diddley(ボ・ディドリー)やJames Belushi(ジェームズ・ベルーシ)が出ているのも興味深い。
ジェームズ・ベルーシは、John Belushi(ジョン・ベルーシ)の弟。
ジョン・ベルーシは映画「ブルース・ブラザーズ」でもダン・アクロイドと共演していることで知られているように、彼もまた「サタデー・ナイト・ライブ」の大スターだ。
ジョン・ベルーシは1982年に薬物の乱用で死亡している。彼が生きていたら、きっとこの映画に出演していたのだろう。その代役として弟が出ていると言う所は興味深い。
残念ながらAmazonではDVDは販売されていないようだ。
見終わった後にまさに「大逆転」!と言いたくなる、日本語タイトル「大逆転」も非常にうまく訳されたケース。
気分良くスカッとなりたい時は、この映画を!
キャスト:
Louis Winthorpe III | ルイス・ウィンソープ・3世 | : | Dan Aykroyd | ダン・アクロイド |
Billy Ray Valentine | ビリー・レイ・バレンタイン | : | Eddie Murphy | エディ・マーフィ |
Randolph Duke | ランドルフ・デューク | : | Ralph Bellamy | ラルフ・ベラミー |
Mortimer Duke | モーティマー・デューク | : | Don Ameche | ドン・アメチー |
Coleman | コールマン | : | Denholm Elliott | デンホルム・エリオット |
Ophelia | オフィーリア | : | Jamie Lee Curtis | ジェイミー・リー・カーティス |
Clarence Beeks | クラレンス・ビークス | : | Paul Gleason | ポール・グリーソン |
監督:ジョン・ランディス
配給:パラマウント映画
公開:1983年6月8日(米)1983年12月10日(日本)
上映時間 118分