クリスマスに読みたくなるオススメの本3 -マウリ・クンナスのクリスマス・サンタ・シリーズ

NHK BS「ヨーロッパ街角中継 4Kで旅する 音楽と祈りのクリスマス」で放送されたマウリ・クンナスの「サンタクロースと小人たち」

 昨日(2020年12月18日)に久しぶりにNHK BSで ヨーロッパクリスマスを伝える特集「ヨーロッパ街角中継 4Kで旅する 音楽と祈りのクリスマス」が放送されました。

 これまでもNHKではヨーロッパ、そしてその中でも特に北欧のクリスマスを伝える番組がそれほど頻繁ではないものの何度か放送されて来ました。
 コロナの影響もあってか今回はかなり久しぶりにそんな番組が放送される、という気がして、 いつもより楽しみにして見てみました。

 NHKで、しかも生放送なので、かなりゆっくり目の進行になるんだろうな〜、とある意味覚悟をして見ました。 通訳にかかる時間のロスは生放送上仕方のないこととして、それ以外ではウィーンのロケはほとんどクリスマスと関係がなかったので、それはそれで別番組でやって欲しかった感じたところはありました。それらを除いてはとても素敵な気分にさせてもらえる良い番組だったと思いました。

 そんな中で私が1番驚いたと共に嬉しかったのは、フィンランドの中継で、絵本作家マウリ・クンナスと彼の絵本が紹介されたことです。

 彼との出会いは(出会ってないけど)これまた20年ほど前にNHKで放送された番組でした。 正確な放送された年はわからないのですが、多分2003年。「サンタの国の贈り物 ~フィンランド歌紀行~」 と言う番組で、私は初めてフィンランドの絵本作家マウリ・クンナスと、彼の描く素敵なサンタの絵本に出会ったのです。

 今回も「クリスマスに読みたくなるお勧めの本」として紹介したいと思っていたのですが、残念ながら日本では彼の新書はほとんど手に入れることができません。現在Amazonで見るところ、2冊を除いては全て古本のみの扱いとなっています。


↑彼の比較的最近の作品。こちらは新書であります。

 こちらは番組で紹介された本です。偶然にも(?) この本は日本で新書として購入できる貴重な2冊のうちの1冊です。

 1982年出版のものなので、「新書」と言っても、どの程度新書なのかは不明ですが。 私が見た時点での現在、数社が新書として販売しています。 値段は販売店によってピンキリですが。

 ちなみにこの本が紹介された冒頭では、原題「joulupukki」日本語名「サンタクロース」となっつじつまいましたが、訳が登場する場面ではタイトルは「サンタクロースと小人たち」となっていました。

 「joulupukki(ヨウルプッキ)」はフィンランド語のサンタクロースのことです。(フィンランド語は話せませんが、いくつものクリスマスを題材にしたフィンランド特集の番組を何度も見ているうちに覚えました。)

↑こちらは1982年の本なのに「新書」として 販売されています。

 私が彼の作品の中で特に気に入っているのは、その2003年のNHKの番組でも紹介されたことから、ある意味私の登竜門となった「サンタクロースとまほうのたいこ」です。

 この本が私にとってさらに特別な存在となっているのは、実はこの本はアニメ化されていて、その2003年の番組の放送に続いてそのアニメも放送されたからなのです。

 私は今でもその番組とアニメを録画したビデオを毎年クリスマスになると必ず観ます。なので本当はそのビデオの方も「大人も子供も楽しめるクリスマスアニメ」として紹介したかったのですが、そちらは本以上に入手困難となっているため紹介を見送っていました。

↑ 私の中での北欧クリスマス絵本のバイブル「サンタクロースとまほうのたいこ」。 残念ながら中古でしか販売されていません。

 彼の描く絵は西洋風の可愛いマンガ・キャラがベースとなっていますが、どこか日本のアニメとも通じるような、日本人にも一般的に受け入れられやすい、正統派のかわいい絵です。

 絵本の絵と言うのは不思議なもので、特に最近の日本では個性的な絵が好まれ、いわゆるヘタウマ型の絵ばかりが使われる傾向が強い気がします。

 そんな意味ではひょっとしてマウリ・クンナスが日本で活動していたら、こんな素晴らしい絵本も出版させてもらえなかったのではないか?とも思ってしまいます。

 そんな日本の背景から考えるとある意味貴重な本。しかもクリスマス本場のフィンランドで描かれたクリスマスの本と言うのは私にとってめちゃくちゃ存在です。なんともかわいく、そして北欧らしい色使いが素敵な絵本たちです。

↑ 私の中での北欧クリスマス絵本のバイブル「サンタクロースとまほうのたいこ」。 残念ながら中古でしか販売されていません。

 私が「サンタクロースとまほうのたいこ」の中で1番気に入ってるのは、最初のページに見開きでサンタ村全体の絵が描かれているページです。もうこの絵を眺めているだけで、クリスマスの気分にどっぷり浸かれるし、何時間でも眺めていられます。

 今回の番組の放送を機に、日本でもマウリ・クンナスの存在が広く知られ、彼の本が入手しやすくなればいいなと思っています。できればアニメのDVD化などもされるとさらに嬉しいです。

その他のマウリ・クンナスのクリスマス・サンタ関連の本

 私は「サンタさんへ12のプレゼント!」も所蔵してます。こちらも暖かい気持ちになれる素晴らしい本です。残念ながら、やはりどれも古本のみか、新書では高価な値段がついています。

 ちなみに「トントゥ」 と言うのはフィンランドの妖精で、サンタさんのお手伝いをすることでも知られています。
 「わすれられないクリスマス」は「試し読み」 があって嬉しいですね。

Amazonでの「マウリ・クンナス」の 検索結果はこちら

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