クリスマスに読みたくなるオススメの本

文庫本や絵本、マンガや洋書まで、個人的に上お気に入りのクリスマスを感じられる本を紹介していきたいと思います。

長い冬―ローラ物語〈1〉

ローラ・インガルス・ワイルダー (著)

 クリスマスになると読みたくなる本の第一弾はこれ。

 タイトルに「冬」とはついているものの、「クリスマス」とはついていませんが、 最高のクリスマスの雰囲気を味わえます。

 日本に住む中、本場もののクリスマスを求めてアメリカドラマのDVDを物色している中、「大草原の小さな家」があったことを思い出したました。

 開拓時代のアメリカは今からは想像もつかないような、ある意味貧しい時代です。それを70年代にドラマ化したのは、きっと70年代当時のアメリカ人もやはり、そこに文明社会が失った大切なものや、何か懐かしいそしてほっこりと落ち着けるものを感じていたからでしょう。

 そんな古き良き時代のクリスマスならきっと素晴らしいクリスマスが描かれているだろうとDVDは即ゲット。

  その話はまた別の話として(別のこちらの記事に書いています)、今回のこの本はそのTVドラマに描かれているクリスマス・エピソードが載っている本ではありません。

 実は私はちょっと恥ずかしいのですが、文字ばかりの本を読むのがかなり苦手です。

 そんな私がなぜこの本を気に入り、毎年クリスマスになると読みたくなるかと言うと、それはやはりこの本で描かれている当時のアメリカの冬の情景・状況や、クリスマスを楽しみにしている人々たちの描写が実に素晴らしく、まるで自分がアメリカでクリスマスを過ごしているかのような気分にさせてくれるような作品だからです。

 何年前だったかのある冬、日本はこれまでにないと言う位の寒い冬の年がありました。ある意味そんな外に出たくなくなるような状況というのが、変な感じかもしれませんが、私は人を謙虚にさせて、その「つつましく生きる」感が嫌いではなかったのです。

 そんなことを考えていると、自然と頭の中には「大草原の小さな家」が浮かんできました。その時代の雰囲気となんとなくマッチしたのでしょう。

物語の内容

 内容はタイトル通り、長く厳しい冬をインガルス一家が乗り越える物語です。当時の粗末な家や暖房設備で、通常の冬でも冬を乗り越えると言う事は当時の人たちにとっては大変な試練だったのです。

 しかしその冬は特にこれまでにないと言う大寒波。さらにその大寒波が例年にないほど長く続きます。

 そんな中、クリスマスも迫ってきます。しかし雪で閉ざされた町に物資は届かず、食料や暖をとるための炭も無くなっていき、クリスマスどころではなく、寒さを堪え、生きていくことに精一杯。

 それでもクリスマスが来ることを唯一の楽しみに、物のない中でも色々と工夫をしながらたくましく生きる一家の姿に心を揺さぶられます。
 
 冬の寒さや厳しさの描写が素晴らしく、冬に読むとまさにその本の世界に入り込めます。
 特にクリスマスの章の前後は、何度も何度も読み返しているお気に入りです。

 この本の章のタイトルには「クリスマス」という文字が3回登場します。
 ある意味クリスマスが2度訪れる感じで、クリスマス好きとしては嬉しい限りです。

 ちなみにTVドラマのシーズン1で放送されたクリスマス・エピソード「Christmas At Plum Creek(プラム・クリークのクリスマス)」はこちらの本「プラム川の土手で 大草原の小さな家(3)」の「メリー・クリスマス」で描かれています。

 大草原の小さな家シリーズ第1作目の「大きな森の小さな家 大草原の小さな家(1)」にも「クリスマス」という章があり、こちらはTVドラマのシーズン1のパイロット版「旅立ち」の中に、ほんのちょっとだけ登場するクリスマスのシーンだと思われますが、すみません確証がありません。

 ちなみに洋書の子供用絵本ですが、こんなものも見つけて私は即買いしてしまいました。「大草原の小さな家」のクリスマスの絵本です。

 絵は文庫本の挿絵を描いているガース・ウィリアムズが描いているので、絵の感じはまさに原作そのもの。

 日本人にとっては好き嫌いの分かれる絵だと思いますが、正直言うと私はあまり好きなタイプの絵ではありません。

 小さな子供用なのでページ数も少なく、値段相当の価値を見い出せるかは個人によってと思います。
 それでも私は持っていてたまに眺めるだけでも、ほっこりとした気分になれるので満足です。

 最後にもう1つ一緒に紹介したいのがこちらの本。これは以前NHKの料理番組で著者の本間千枝子さんが「大草原の小さな家」に登場する料理のレシピを紹介する番組を見て知り、今回の本とは別に、以前に買っていたものです。

 「大草原の小さな家」のドラマ・ファンの方からすればかなり貴重な本だと思います。

 なぜそのドラマのレシピ本をここで紹介するかと言うと、そのNHKでの料理番組もそうだったのですが、この本の中のレシピにもクリスマス料理がいくつか紹介されています。

 詰め物をした七面鳥の丸焼きをはじめ、詰め物をした鶏やがちょうの丸焼き。クランベリージェリーと言ったクリスマス料理や、野うさぎのシチューや野生の獣肉とベリーなどを合わせる欧米風のクリスマスを彷彿させる料理などが、原作のエピソードとともに綴られる良書です。『「長い冬」のパン』も紹介されています。

 なのでこの本のクリスマス関連のページを見返すのも、アメリカでのクリスマスを思い出す私の毎年の恒例の行事です。

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