アニメーション制作の流れ(フロー)
アニメーション制作の流れは?
アニメーションの制作の流れに限定した話ではありませんが、アニメーションを含めた映像制作の流れは、大きく「プリプロダクション」→「プロダクション 」→「ポストプロダクション」となります。
「プロダクション 」=「制作」で(ある意味)ここが制作のメイン部分と言えるでしょう。
各項目の大まかな内容を見てみましょう。
プリプロダクションとは?
「プロダクション 」に「プリ」(前)がついたプリプロダクションは、実際の制作・撮影に入る前の「前準備作業」全体を指します。
具体的には、企画・構成・脚本や絵コンテなどをここで決定します。スタッフの決定、全体のスケジュールや予算などもここで決めますね。ドラマや映画などではキャストやロケハンなどもここで行います。
日本では「プリプロ」と略されて使われます。
プロダクションとは?
実際の制作工程です。アニメーションの場合、絵を描いて撮影するまで。 ドラマや映画などでは実際の撮影部分がこちらになります。
「撮影」と書きましたが、アニメーション場合、今はデジタル制作がメインなので、撮影と言うよりはムービー形式に書き出し、と言うことになります。
プロダクションの中の各工程についてはこちらの記事で詳しく説明しています。↓
ポストプロダクションとは?
「プロダクション 」に「ポスト」(後)がついたポストプロダクションは、 撮影・制作された映像を編集して最終的な納品状態に仕上げるまでの工程です。
編集が主な工程で、他にも音楽・効果音・ナレーションなどを入れたりするのも撮影後の作業として行われます。
さらには音調整・色調整などもここで行われ、ここで最終的な納品ができる状態に仕上げます。
「アフレコ」「プリレコ」とは?
日本のアニメーションの場合「アフレコ」(After Recordingという和製英語の短縮形)と言われる、要するにプロダクション後にセリフを吹き込む形式が主なので、声優さん達による吹き込みはこのポストプロダクションで行われます。
これに対し、ディズニーに代表されるアメリカのアニメでは「プリレコ」(prerecordingと言う正しい英語を短縮形にしてカタカナ語にしたもの)と言われる、製作前に声優さん達にセリフを吹き込んでもらう方法がとられることが多いです。
その吹き込まれた音声に対し口の動きが完璧に一致するようにアニメーションを制作する方法が主流です(テレビアニメのように限られたセル画や予算・時間で制作する場合はそうでないものも多い)。
この日本とアメリカのアニメの音声に対する考えの違い、はこちらの記事で詳しく紹介しています。
「口パク」の英訳は「lip sync」(リップ・シンク)ではない? -日本とアメリカの国民性の違い-
まとめ
以上が大まかな制作の流れになります。このサイトでは個人もしくは少人数のグループでどのようにアニメーションを作ればいいのか、を他の記事で随時紹介していきたいと思ってます。
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