iPadに外部(外付け)キーボードを接続/設定する方法
通常 iPad で文字入力を行う場合、iPad の画面上に表示される仮想キーボード(オンスクリーンキーボード)を使用します。
表示される大きさもそこそこあるので、スマホに比べると入力は楽ですが、やはり物理的なキーボードで入力した方が操作は断然しやすいでしょう。
iPadに外部キーボードを接続することによって全選択やコピペなどのキーボードショートカットが使用できたり、各アプリのアクセスキーも使用でき作業効率も断然アップします。
外部キーボードを使用するにはアップル純正のものを使用するのがいいのでしょうが、高いアップル純正の キーボードを購入しなくてもiPadで外部キーボードを使用する方法はあります。
ここでは私の知っている外部キーボードを接続する3つの方法と、各方法のメリットデメリットを紹介したいと思います。
1. ワイヤレスキーボードを接続する
1番お勧めの方法がコレでしょう。
現在Bluetoothで接続できるワイヤレスのキーボードが数多く出回っています。
またアップル純正品でなければ、2,000円前後といった比較的安価なワイヤレスキーボードも多く見受けられるので比較的気軽に導入できます。
ワイヤレスキーボードには2種類ある
ワイヤレスキーボードには見た目的というか、スタイル的な違いでは2種類あります。
ケース一体型
iPodに装着するカバーケースと一体になっているキーボードです。
ケースと一体になっているといっても、ほとんどの物がケースからキーボードを取り外すことができます
ケース一体型では値段もピンキリ。
ただ安いものでも、ケース代もあってか次に紹介する単体型のモノよりやや高め。それでもケースとキーボードを別々に買うよりは安く上がる。
また「かわいい」を意識した、ちょっとかわったキーを使用しているものもこの一体型には多く見受けられる。
自分の所有するiPadに合うものを探すのが、やや面倒&不安。
メリット
- ケースと一体型のため場所を取らない。
- 文章作成などタイピングがメインの場合はこの形のものの方が使いやすい場合が多い。
- ケースと一体型なので持ち運び画面が便利。
デメリット
- キーボードを外した時の置き場所に困る。
- 入力作業がない単純に本を読むだろうの時にキーボードが邪魔になる。
- キーボードを置く位置が必然的にケースの位置に依存してしまう。
- キーボードのサイズをケースに合わせているため単体型のキーボードに比べ不要にキーボードのサイズが大きい。
- ケースと一体型のため自分の持っているiPadとに合うサイズのものを選択する必要がある。
デメリットでは無いかもしれませんが、1番不安なのは最後に挙げたサイズが合うか?と言うところでしょう。まぁこれはキーボードというかケースを特にネットで買うときは毎回少し不安にはなってしまいますね。
私の場合、iPadで絵を描く作業がダントツに多いので、その場合キーボードはiPadの奥に置くと言って配置が作業がしやすいです。
そういった意味では私のようなケースの人間には、この一体型は使い勝手はあまりよろしくありません。
キーボード単体型
物理的なキーボードを単体で使用するタイプタイプです。
キーボード単体型の最大の魅力はなんと言ってもそのコンパクトさ。
テンキー付きもあるが、数値入力をそれほど頻繁に行わないなら、スリムなテンキーなしのものがiPadのサイズにも合っておすすめ。
メリット
- キーボードを自由な位置に置いて使用することができる。
- ケース一体型に比べてサイズがコンパクト。
- ほとんどの物がキーボードに電池を入れて使用するためiPadの電源を消費することがない。
デメリット
- 初回のみ iPadとキーボードを接続するペアリング作業が必要。
- 普段キーボード置いておく場所が必要。
- 一体型に比べ持ち運びがやや不便。
接続方法による種類
ワイヤレスキーボードの場合、iPadとキーボードを接続するために使用されている技術は大きく分けて2つあります。
Smart Connector(スマートコネクター)での接続
iPadにマグネットでカチッと装着できるキーボードです。
ケース一体型のキーボードの多くはこのスマートコネクターを使っての接続方法がとられています。
装着した瞬間に自動でiPadとペアリングされるため、Bluetoothキーボードで必要となる手動によるペアリング作業がないため使い勝手は良いです。
メリット
- ペアリング作業がないため使い勝手が良い。
デメリット
- iPadから電源を引くのでiPadの電力を消費する。
Bluetoothでの接続
Bluetooth と言う無線形式で通信し、iPadにキーボードを接続します。
メリット
- キーボードに電池を入れて使用するものが多いためiPadの電力を消費しない。
デメリット
- 初回のみ iPadとキーボードを接続するペアリング作業が必要。
USBワイヤレスレシーバーでの接続
ある意味番外編です。
小型のUSBレシーバーを介してワイヤレスで接続するタイプ。
基本はPCに接続するのに使用されるので、ここで紹介しているiPadの話とはある意味別の話になるが、iPadにUSBレシーバーを挿して使用できないこともない。
通常のBluetooth接続のワイヤレスキーボードよりも安価なため、こちらと言う選択肢もないわけではないが、もともとはPC用(要するにWindows用)と言う事や、USBレシーバーの口はType Bであることが多いため コネクターが必要だったり、USBを挿しているのでiPadの電力が消費されること等を考えるとあまりメリットは考えられない。
どちらかと言うと、ワイヤレスキーボードといってもそいうタイプもあり、それは iPadで使用するにはあまり向かないので注意する必要がある、と言う意味で紹介しました。
2. 有線のUSBキーボードのUSBケーブルをつないで使用する
有線のUSBキーボードを所有している場合、そのキーボードのUSBケーブルをiPadにつなぐだけで外部キーボードを使用することができます。
キーボードのUSBの口が Type-C もしくはThunderboltのものならば、そのままiPadのThunderbolt口につなげるだけでキーボードは認識されます。
メリットとしては煩わしいペアリング設定をする必要がないと言うこと。またすでに外部キーボードすでにUSBケーブルのキーボードを所有している方は追加コストなしでiPadで外部キーボードを使用することができます。
デメリット
デメリットとしては優先ケーブルが邪魔になると言う事、。またキーボードの電源はiPadから供給されるためiPadの電池の消耗が激しくなること。お手持ちのUSBキーボードの口がType-Cでない場合何らかのハブの購入が必要になりまたそのハブがUSBケーブル以上に邪魔になると言うこと。 通常のキーボードサイズがキーボードのサイズが通常のキーボードの方が良い重かったり大きかったりするのでキーボード自体が邪魔になり置き場所に困ること。
メリット
- ペアリング設定をする必要がない。
- ほとんどどんなキーボードでも(ハブなどのコネクションさえどうにかすれば)そのまま挿して使える。
デメリット
- ケーブルが邪魔。
- iPadの電池の消耗が激しくなる。
- USBをつなぐためにハブが必要な場合、その購入費と、そのハブ自体が邪魔に感じる。
- ワイヤレスキーボードより大きくて重い。
USBハブについて
USBハブについて
USBハブにはいろいろな種類が売られていますが、今回のような利用目的で今から購入するのならば通常のUSB Type-Bの口だけではなくType-Cの口もついているモノがお勧めです。
なぜならばこのタイプならば そのハブからUSB Type-C のケーブルをつなぎ、そこから電源を引っ張ってくると言うことができます。
このことによって上記したバッテリーの消費問題はある程度解決されます。
ただし作業してる内容によっても変わるかもしれませんが、重い作業をしている場合、このハブを通して供給される電気の量がiPadで消費する電気量とキーボードに供給する電気量を下回り、バッテリー残量が増えてるように見えない(実際に増えない)場合があります。
しかしその場合でも電力の供給はされているので、何もしない状態で使用するよりはバッテリーの消費はかなり軽減されます。
私の場合それなりの重い作業この状態でしていると30分にバッテリー残量が1%減ると言う感じです。
3. Mac本体のキーボードを使用する
Macなどのコンピューターを所有している場合、Macと同期を取ったり、iPadのバッテリー充電のためにiPad を Macに接続することがよくあると思います。
このiPadとMacを接続した段階でMac本体のキーボードでiPadを操作することができます。
私の場合iPadで作業するときにはほとんどの場合Macを立ち上げていて、そこに表示される資料などを参照しながら作業することが多いので、この方法はワイヤレスキーボードの次にお勧めです。
Mac本体をiPadの外部ディスプレイとして使用するような感じでしょうか?
メリットとしてはMacを所有していれば新しいキーボードを購入する必要もなく外部キーボードが使用できると言う点です。
またMac本体から電源が供給されるため、iPadのバッテリーが減るどころか充電されていくのでバッテリーの減りも心配する必要もありません。
iPadとの同期や充電のためMac本体にiPad接続している場合はある意味一石二鳥です。
ただし、つぎっぱなしで過充電にならないようにある程度注意はした方が良いかもしれません。
よってiPadが100%充電されている状態の時、キーボードを使用するためだけにMacにつなぐ、という場合は私の場合やや躊躇してしまいます。
そう言った意味では、やはりワイヤレスの Bluetoothキーボードを使用するのがベストと言えるでしょう。
デメリットとしてはMacを所有していなければいけないと言う事は当然として、 そのMacの種類によっては置き場所を工夫しないとMac本体が邪魔になったり、Macのキーボードを操作しやすい位置に置けないと言うことです。
もう1つは、Mac本体のキーボードでMacとiPadの両方を操作するため、どちらの画面にキーボード操作を反映させるのかを認識させるためマウスでMacとiPadの間を行ったり来たりする必要があります。このためやや操作に混乱が生じる場合もあります。
よって、常にMacとiPadの両方を常時操作する必要があるときには向きません。
メリット
- どうせMacに接続して同期/充電を行うのなら一石二鳥。
- 電源がMac本体から供給されるため、iPadのバッテリーの充電を同時に行える。
デメリット
- Macの種類によっては置き場所に工夫が必要。
- 過充電のしすぎには注意が必要。
- MacとiPadの間を行ったり来たりするので、やや操作に混乱が生じる場合も。
- 常にMacとiPadの両方を常時操作する必要があるときには向かない。
まとめ
以上iPadに外部キーボードを接続する方法の解説でした。
私は最初のうちはなぜか「タブレットは指で操作するもの」と言う勝手な固定概念や、外部キーボードはアップル純正でなければダメ!と言う、これまた別の固定概念で、外部キーボードを接続すると言う事をあまり考えていませんでした。
しかし実際はアップル純正品でなくても簡単に接続でき、そのおかげで作業効率が断然とアップしその分iPadの威力ももっと発揮できるようになりました。
iPadをウェブブラウジングや読書のため以外で使っている方は、絶対にキーボードを接続して使用するべきだと思います。